【シャッター速度はこう使う】スローから高速まで10段階の写真でシャッター速度を理解する

デジカメを買ったもののシャッター速度は、特に意識していないという方は多いのではないでしょうか。

今回は、「シャッター速度」と「撮影できる写真」の関係について10枚の写真で解説していきたいと思います。シャッター速度をコントロールすることで、同じ景色でも一味違った雰囲気の世界を写真に収めることができます。

シャッター速度を速める

まずは、シャッター速度の速い方を見ていきます。シャッター速度を速くすることで被写体の動きを止めます。
シャッター速度の速さの限界は、カメラとレンズの両方で決まってきます。高価なものほど速くすることができます。

1/15~1/4秒 川や滝などの流れの撮影

川や滝を自然に撮影するには、このくらいの速度が最適です。

川の流れ(1/4秒)
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1/250~1/8秒 自動車や電車の流し撮り

流し撮りには、早すぎず、遅ぎないこのくらいのシャッター速度が有効です。

流し撮りのテクニックは、以下のリンク先をご覧ください。
【デジカメ上達編】コンデジでもできる「流し撮り」テクニック。こんな写真がとれる!?

電車の流し撮り(1/100秒)
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1/250秒以上 動く子供

この速度なら、常に動いている子供もブラさずに、自然に撮影することができます。

運動会でのシーン(1/250)
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1/500秒以上 動きの速い野鳥や動物・スポーツ

野鳥の勢いを残したままブラさず撮影できます。

飛ぶ鳥(1/500秒)
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カワセミの獲物を捕らえて水から飛び出た瞬間(1/1000秒)
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水しぶきまでしっかりと止めて撮影しています。

1/2000秒以上 ジェットコースターに乗る人、カーレースの撮影

眼にも止まらぬ速さで動くジェットコースターもピタリと止めて撮影します。

高速に進むジェットコースター(1/3000秒)
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1/4000秒以上 ミルククラウンの撮影

この速度になると、人間の眼でとらえることのできる世界を超えた写真を撮影することができます。

ミルククラウン(1/8000秒)
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この速度は、明るいレンズで、かつ高感度でシャッター速度の速いカメラが必要です。

シャッター速度:遅め

続いて、シャッター速度を遅くする方をみていきます。遅くすることで雰囲気のある写真や光を伸ばして撮影することができます。
シャッター速度をスローにするといっても、限界があり、昼間であれば数秒ですし、夜であっても減光フィルターなど光を弱くするための工夫が必要になることがあります。

1秒~4秒 夜景や清流の撮影

夜景は、少しスローで撮影することで、弱い光をたくさん取り込み、明るい写真にすることができます。
また、水の動きをスローで撮影することで雰囲気のある写真にすることができます。

夕暮れ近くの夜景(2秒)
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糸のように流れる滝(4秒)
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4秒~30秒 ヘッドライトの光跡や花火の撮影

長い撮影になってくると、光を引き伸ばして撮影することができます。こうした写真は、人間の眼で捉える世界とは異なり写真の魅力でもあります。

大輪の花火(12秒)
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ハイウェイのヘッドライトの光跡(30秒)
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10分以上 天体などの光跡

レンズに取り込む光を弱める減光フィルターを使用することで、10分以上シャッターを開いて撮影することができます。45分間夜空の星を撮り続けると、天体の光跡を写真に残すことができます。

天体の光跡(45分)
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シャッター速度と撮影できる写真のイメージはできたでしょうか。
シーンに合わせて、シャッター速度を選ぶには、そのスピードによってどんな写真が撮れるか理解することです。
シーンや被写体にあわせて、シャッター速度をコントロールして、素敵な写真を撮ってください。

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