画像センサーとは、カメラのここの部分です。
イメージセンサーや撮像素子などとも言われますが、レンズから入ってきた光を電気信号に変換する部品です。
デジカメでは、より高画質な写真は、画像センサーサイズとレンズの大きさによって決まってきます。レンズは交換できますが、画像センサーは交換できません。そのため、画像センサーがどのサイズなのかは、カメラを選ぶ上でとても重要です。
基本的に以下の順で画像センサーのサイズが大きくなります。
スマートフォン < コンデジ < ミラーレス一眼(または一眼レフ)
実際にどれくらいのサイズか?
実際の画像センサーのサイズは、以下の図をご覧ください。
一番小さいのは、iPhone 5Sで1/3型。ミラーレス一眼のNEX-3NはAPS-Cサイズになるので、面積でみるとかなり差があることがわかります。
では、画像センサーが大きいと何がよいのか?
3つポイントがあります。
光を多く集めることができる=高画質な写真がとれる
光を多く集めることができるため、色をよりきれいに写真にすることができます。
画像センサーのサイズを絵画にたとえると、ある景色をちっちゃな画用紙に描こうとすると詳細な部分の色を表現できずに細部が失われてしまいます。一方、画用紙が大きければ、色をより詳細に表現することができ、細かい部分まで再現性のある絵画ができます。
光を多く集めることができる=夜景など暗い写真もとれる
光を多くあつめることができるため、星空や夜景など弱い光でもきれいに写すことができます。スマホではただの暗い空、コンデジでは、頑張ってもノイズたっぷりの写真になってしまいますが、一眼の画像センサーが大きいモデルでは、夜景も星もきれいに写せます。
光を多く集めることができる=きれいにぼかせる
背景の光源をぼかすのも、画像センサーの大きい方が有利です。
画像センサーが大きいと、大き目のレンズを選ぶこともでき、ボケのきれいな写真をとることができます。
では、画像センサーの一番大きいカメラを買えばよいのか?
一般的に一番大きいフルサイズはプロ向けなので、高画質を狙うなら、金額も高すぎないAPS-Cサイズをオススメします。
実は小さなイメージセンサーであっても単品で買うと数千~数万円程で、しかも、サイズや精度によって価格差は大きく、高精度になれば、数万円、十数万円、どんどん高くなります。
35mmフルサイズが一番大きな規格となります。高画質な写真をとりたいので、一番大きなこのサイズを買えばよいと単純に思いますが、基本的に画像センサーが大きくなれば、カメラの値段も高くなります。フルサイズ(最大サイズ)とAPS-C(2番目に大きいサイズ)では軽く金額差が10万近くなります。
「画像センサーの大きさ=写真細部の美しさ」とほぼと言ってよいかもしれません。カメラを選ぶ際には、この画像センサーのサイズに注目してみてください。
続いて、画像センサーと同じくらい大切なカメラレンズについて解説します。