普段は自動で調節してくれる露出補正ですが、自動がゆえにイタズラもします。そんな時に露出を操ることでカメラ撮影テクニックもさらに上達します。ここでは露出補正について解説します。
そもそも露出とは?
露出とは、光の量のことを指します。露出の単位は、EV値(Exposure Value)で表し、明るすぎることを露出オーバーといい、暗すぎることを露出アンダーといいます。通常はカメラが撮影するシーンにあわせて自動で適切な光の量に調節します。
露出補正はどんな時に必要?
露出補正は撮影時にある点を基準に自動で調節してくれます。しかし、この機能により、真っ白い壁を撮影すると、グレーの壁になってしまいます。これは白い壁を露出オーバーとカメラが判断して、適切に調節してしまうためです。一面の雪景色を撮影した場合に、灰色に撮影されてしまうのはこれが原因です。また、暗い場所では意図した以上に明るく映ってしまう場合がありますが、これも自動露出補正のワナです。
明るい被写体、暗い被写体を撮影する場合に露出補正を行い、適切な露出に調節する必要があります。全体的に白っぽい写真を撮るときは、+(プラス)に補正し、ちょっと暗めの場所で写真を撮るときは、-(マイナス)に補正するとより自然に近い写真が撮れます。
状況に応じて露出補正を使いこなして、素人レベルを一歩出た撮影をしてください。
続いて、夜景の撮影では欠かせないISO感度の調節について解説します。