ここでは、シャッター速度と絞りの関係について解説します。シャッター速度と絞りは、一眼レフで撮影するならば、必ず知っておくべきポイントです。
そもそも、シャッター速度とは何か?
シャッター速度は「1/250秒」などと秒数で表示され、シャッターを開く時間のことです。といってもただ、シャッターは、素早く押したからといって、短い時間開くというわけではありません。シャッターを押すと、事前に設定された秒数の間、シャッターが開き、画像センサーに光が当たって写真が記録されます。
一眼レフなら、カメラ性能によりますが、およそ「1/2000秒~16秒」の幅でシャッター速度を調節することができます。
シャッター速度を早くすると、瞬間的な写真が撮れ、水しぶきは止まっているような写真が撮影できます。
シャッター速度を遅くすると、動きのある写真が撮れ、水の流れがまるで白いベールのような写真を撮影できます。
シャッター速度:1/1600秒 | シャッター速度:120秒 |
シャッター速度は、いろいろな描写ができて便利ですが、ただ単に調節すればよいというわけではなく、もう1つ絞りの概念と組み合わせて設定しなければなりません。
シャッター速度と絞りは、水道の蛇口の関係にある?!
シャッター速度と絞りの関係は、よく水道の蛇口に例えられます。
絞りは、レンズから取り込む光を調節する羽の絞り具合のことです。詳しくは下記ページに解説されています。
蛇口を大きくひねって水をたくさん出し、コップに水を入れると、すぐにいっぱいになるように、絞りを開いて撮影すると短いシャッター時間でも十分な光を集めることができます。
一方、蛇口を小さくひねって水をちょろちょろ出し、コップに水を入れると時間がかかります。それと同じで絞りも絞り込むことによって、光の量を少なくして、シャッター速度を遅くすることができます。
スポーツなどの速い動きを止めて撮影するには、シャッター速度を上げて、絞りを開く必要があります。
そのため、最小F値が小さいレンズ、つまり、絞りを開くことできる明るいレンズは、シャッター速度をより短くできます。
一方、シャッター速度を遅くして雰囲気のある写真をとりたいときには、十分に絞りを絞り込んで光の量を調節する必要があります。
絞らずに、シャッター速度だけを長くしてしまうと、コップに水があふれるように、光の量が多すぎて真っ白な写真になってしまいます。
シャッター速度と絞りを使いこなして、より魅力的な写真を撮ってください。
続いて、露出について解説します。