【カメラ初心者が陥る罠】割ってしまう。カビさせちゃう。大切なレンズとカメラを長持ちさせる方法

「先月買ったレンズを誤ってぶつけて傷つけた…」
「去年買ったカメラがカビていた…」

なんてことはありませんか。せっかくいいカメラを買っても、誤った持ち運び方や保管方法によってカメラが傷んでしまっては、綺麗な写真を撮ることが出来ません。

カメラ本体は5年程度で買い替えることになりますが、レンズはそのまま使い続けることが出来ます。末長く使うことが出来るよう正しい持ち方や正しく保管するようにしましょう。

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レンズやカメラを安全に持ち運ぶ方法

写真を撮りに行く時にカメラをどんな風に持ち運んでいますか?撮影中のちょっとした移動の間や、人によっては肩にカメラをかけたまま持ち運ぶ人もいますね。持ち運ぶ時にカメラやレンズを打つけてしまわないよう、正しい持ち運び方やアクセサリーでカメラを守りましょう

カメラを肩にかけて持ち運ぶ方法

カメラのストラップをサッと肩にかけて持ち運ぶ、なんて場面は、撮影中にちょっとした距離を移動する時にありますよね。この時にレンズを打つけないように持っていますか?

打つかった拍子に肩からストラップが外れて落としてしまうということもあります。レンズを外側に向けて持つと当然すれ違う人とレンズが打つかりやすくなるので、レンズが内側を向くようにして持ち歩きましょう

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・カメラを肩にかける時はレンズを内側に向ける

レンズ保護フィルターを着ける

画質が悪くなるから着けないというプロもいますが、あくまでプロの目線から見た僅かな差なので基本レンズ保護フィルターを付けることをお薦めします。「誤ってレンズ面を打つけてしまった」「汚れが付いてしまった」なんて場合でも最悪フィルターを交換するだけで済みます。

67mm レンズフィルター MC UV フィルター-ウルトラスリム16層多層加工 紫外線保護 99%透過率 Canon Nikon Sony対応

レンズ保護フィルターに限らずフィルターは消耗品です。特に目安となる交換時期はありませんが、拭き傷が目立つようになって来たら交換しましょう。

レンズ本体に傷が着いてしまった場合は、高い修理費用を払うことになりますが、レンズ保護フィルターなら数千円で済みます。


・レンズ保護フィルターを着けて、傷からレンズを守る

カメラ本体を傷から守る

肩からかけて持ち運ぶことが多い方は、カメラケースを着けておくとよほどのことがない限り傷がつくことはありません。レンズ含めカメラ全体をすっぽり覆ってしまうので、移動の際にストレスなく動くことが出来ます。

HAKUBA 一眼カメラケース ルフトデザイン スリムフィット カメラジャケット M-110 ブラック DCS-03M110BK

ポケットが付いているケースであれば、予備のSDカードやバッテリーを入れておくことが出来て便利です。

反面、撮影の時にはかさばってしまうので、ケースをしまうバックがあるといいでしょう。ストラップにぶら下げることが出来るものもありますが、邪魔なので私はいつもバックにしまってしまいます。


・カメラケースを着けて、傷からカメラを守る

カメラやレンズの保管方法

カメラやレンズがカビるって知っていましたか?カメラカバーに入れたままにしていると、湿気とカビが繁殖してカメラやレンズが傷んでしまいます。
カメラやレンズは、特に湿度の高い夏にカビやすいので防湿防カビ剤を入れたドライケースや防湿庫に入れて保管しましょう

防湿庫は湿度を一定に保ってくれるのが便利な反面、値段が高いのがネックです。

防湿庫 カビ対策 カメラ収納ケース ドライボックス 容量25L

ドライケースは防湿防カビ剤の交換をしっかりしなければいけませんが安く手に入ります。

ナカバヤシ キャパティ ドライボックス27L グレー 97025

ドライケースと防湿防カビ剤だけでも十分保管することは出来るので、初めはこちらをお勧めします。


・防湿防カビ剤の入ったドライケースや防湿庫にカメラを入れる

年に1度はメーカーの点検に出す

日々きちんとメンテナンスをしていても、気がつかなかった汚れや故障、場合によってはカメラの不具合があります。

ニコンサロンなどメーカーのサービスセンターが各地域にあります。持ち込めば1時間程度でセンサーやミラーのクリーニングはもちろん、メーカーの専門家が細かな点検を行ってくれます。遠方の方でも送付すれば同様のサービスを受けることができます。

点検に1000円〜3000円程度かかりますが、保証期間中のレンズやカメラなら無料で利用することが出来ます。 パソコンが苦手な方でもファームウェアアップデートも合わせてやって貰えるので、1年に1度を目処にメーカーで点検して貰うことをお勧めします。


・1年に1度はメーカーで、清掃やそれ以外のメンテナンスを行う

まとめ

持ち運ぶ際や保管する際の扱いを注意することで、意図せずカメラを痛めてしまうリスクを避けることが出来ます。日々のメンテナンスはもちろん大切なカメラをしっかりと保管するようにしましょう。


・カメラを肩にかける時はレンズを内側に向ける
・レンズ保護フィルターを着けて、傷からレンズを守る
・カメラケースを着けて、傷からカメラを守る
・防湿防カビ剤の入ったドライケースや防湿庫にカメラを入れる
・1年に1度はメーカーで、清掃やそれ以外のメンテナンスを行う

【カメラ初心者が陥る罠】メンテナンスしていない。誰でもでできるレンズとカメラのメンテナンス手順

初心者が陥りがちなワナに、カメラのメンテナンスができていないことがあります。

メンテナンスができてなく、せっかく買ったカメラもバックの中に入れっぱなしでは、早くダメになってしまいます。また「今日はたくさん撮った!」と写真を家に帰ってみたら、全部レンズやセンサーのゴミが写っていたなんてことも。レンズはデリケートな製品なのでカビが生えてしまうことさえあります。

今回は、カメラ初心者からワンランクアップするためにも、メンテナンス方法をご紹介します!

クリーニングに用いる道具

今回、カメラをクリーニングするのにクリーニングセットを使って清掃します。とりあえず、この清掃用具があれば大丈夫です。
Amazonや楽天市場でも購入することができます。

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ブロワー

カメラボディやレンズに付いたホコリやチリを吹き飛ばすために使います。吹き飛ばす力が強いので、ポンプの部分が大きいものを選びましょう

レンズやカメラを痛めることがあるので、パソコンなどの清掃用に販売されているガス式のスプレータイプを使ってはいけません

ブラシ

ボディとレンズ外装の清掃に利用します。ブロワーで吹き飛ばせなかったホコリやチリを掃いて落とします

クリーニング液(無水エタノール)

レンズ面やファインダー、センサー、ミラーの清掃に利用します。クリーニングクロスやペーパーだけで汚れが落ちない時でもクリーニング液を使うと汚れを落とすことが出来ます

クリーニングクロス

レンズ面やファインダー、カメラボディの清掃に利用します。レンズとカメラボディの清掃に使うクロスを兼用すると、レンズに拭き傷を着ける原因にもなるので分けて使うようにしましょう

クリーニングペーパー(シルボン紙)

レンズ面やファインダー、センサー、ミラーの清掃に利用します。 安価ですがクロスと違って1回限りの使い捨てです

綿棒

レンズ面、センサーやミラーの清掃に利用します。

カメラ本体のメンテナンス

外装の清掃方法

  1. ブロワーでホコリやチリを吹き飛ばす
  2. レンズと同じようにまずブラシで外装の埃を掃除していきます。

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    ファインダーやモニターのカバーが外せる機種は、外した状態で作業を行いましょう。

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    特に下記の場所はゴミが溜まりやすいのでブロワーで十分にホコリやチリを飛ばしてください。

    • ダイヤルやボタンなどの隙間
    • ファインダー
    • モニター

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  3. ブラシでホコリやチリを掃いて落とす
  4. ブロワーで吹き飛ばすことが出来なかったホコリやチリをブラシで掃いて落とします。ブロワーで吹いた所と同じ部分を改めてブラシで掃いてしっかりホコリやチリを落としましょう。

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  5. クロスで汚れを拭く
  6. クロスで全体的に拭いてカメラから汚れを落としましょう。繰り返しになりますが、レンズ面に使うクロスと兼用してはいけません。ボディのチリやゴミがクロスに付着するので、そのままレンズ面を拭くと拭き傷の原因になります。

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  • 清掃は、ブロワー、ブラシ、クリーニングクロスの順に使い汚れを落とす
  • カメラ本体専用のクリーニングクロスを用意して使い、レンズ面を拭くものと兼用しないこと

ミラーやセンサーの清掃方法

イメージセンサークリーニングキットとクリーニング液(無水エタノール)とクリーニングペーパー(シルボン紙)を使って掃除することが出来ます。

ただし、非常にデリケートな作りになっているので、ミラーやセンサーは初心者が掃除することをお薦めしません。ミラーやセンサーが汚れてしまった場合は、まずはカメラのホコリ除去機構で汚れを落としてみて、それでもダメならメーカーに依頼して清掃して貰いましょう

汚れの確認方法

  1. カメラを下記のように設定する
    • 絞りは最大限まで絞る
    • ピントは無限遠(一番遠い距離にピントを合わせる)
    • ISO感度は最低
  2. 白い紙、青空など単色で明るいものを撮影する
  3. ゴミが目立つように、白い紙や青空など単色の背景で明るいものを選んで撮影します。 撮った写真にゴミがあるか分かればよいので、条件に当てはまるものなら撮影するものはなんでも構いません。

    ミラーが汚れている場合は撮影する際に汚れが見えるので注意してファインダー内を確認しましょう。

  4. 撮った写真に黒い点がないか確認する
  5. 2で白い紙を撮っていれば、真っ白な写真になるはずですが、センサーにゴミがあるとところどころに黒い点があります。目立つ汚れがある場合は、すぐにメーカーの点検に出しましょう。

ホコリ除去機構を使う

メーカーによって呼び方は様々ですが、最近販売されているカメラのほとんどにホコリ除去機構が付いています。この機能を使うことでセンサーやミラーに付いた汚れを落とすことができます

メニューから機能を呼び出して任意のタイミングで実施出来る場合(ニコン、キヤノンなど)と、電源のオンオフ時に自動で実施される場合(オリンパスなど)があります。

どちらのパターンで実施されるのかは、メーカーや機種によりますのでカメラのマニュアルを参照ください。

  • 白い紙や青空を撮影してミラーやセンサーが汚れていないか確認する
  • ホコリ除去機構を使ってミラーやセンサーの汚れを落とす
  • ホコリ除去機構で落とせない汚れはメーカーの点検に出す

レンズのメンテナンス

ブロワー、クリーニング液(無水エタノール)とクロスやペーパー(シルボン紙)を使ってメンテナンスをしていきます。

外装を掃除したゴミでレンズ面に傷が着く恐れがあるので、クリーニングクロスはレンズ面とそれ以外で別のものを使ってください。

レンズ面の清掃方法

  1. ブロワーでホコリやチリを吹き飛ばす
  2. レンズ全体に十分に吹き付けて、レンズ上のホコリやチリを吹き飛ばしましょう。

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  3. クロスでレンズを拭く
  4. 室内灯などの光を当てながらレンズの角度を変えると、レンズにシミのようなものが見えませんか? そのシミがレンズに付いた汚れです。

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    まずはクリーニングクロスで拭いてみてください。 それでも汚れが落ちないようならクリーニング液をクロスに2、3滴着けてレンズを拭きましょう。

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レンズ鏡胴の清掃方法

  1. ブロワーでホコリやチリを吹き飛ばす
  2. 滑り止めなどくぼんだ部分を重点的に鏡胴からホコリやチリ吹き飛ばします。

  3. ブラシでホコリを落とす
  4. ブロワーだけではまだホコリやチリが十分に落ちないのでブラシを使って掃いていきます。この時もブロワーの時と同様にくぼんだ部分などホコリやチリが溜まりやすい部分をしっかり掃きましょう。

  5. クリーニングクロスで汚れを落とす
  6. 全体的にクリーニングクロスで拭いていきます。ズームレンズの場合はズームすると鏡胴部分がせり出す仕組みになっているものもあるので忘れずに拭いておきましょう。

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  • レンズ面専用のクリーニングクロスを用意して使い、カメラ本体を拭いたものと兼用しないこと
  • クリーニング液はクロスに2、3滴着けて使う

まとめ

カメラやレンズのメンテナンスは綺麗な写真を撮るために必要なことですが、不用意に行うと逆にカメラやレンズを痛めてしまいます。十分に注意して行いましょう。

  • クリニーングキットを使い、カメラの汚れを落とす
  • 清掃は、ブロワー、ブラシ、クリーニングクロスの順に使い汚れを落とす
  • クリーニングクロスはレンズ面とそれ以外で使い分ける
  • クリーニング液はクロスに2、3滴着けて使う
  • 白い紙や青空を撮影してミラーやセンサーが汚れていないか確認する
  • ホコリ除去機構を使ってミラーやセンサーの汚れを落とす
  • ホコリ除去機構で落とせない汚れはメーカーの点検に出す

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