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なぜ、レンズによって価格の差が大きいのか?

値段の高いレンズは、その道、何十年の熟練技術者が時間をかけて磨いているからです。一方、安いレンズは、プラスチック素材で機械により大量生産しているからです。

その差は、素人にはわかりにくいかもしれませんが、仕事でカメラを使うプロは、より良いものを選びます。そのため、値段の高いレンズと安いレンズが存在するのです。

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一般的にレンズの値段は、大まかにはこの3点で決まります。

1.材料の価格
(高品質なガラスほど高く、またレンズが大きくなるほど高くなります)
2.レンズ加工方法
(安いレンズは金型で成型し、高いレンズは、ガラスを削り出して、研磨します。また、レンズが大きくなるほど成型の難易度があがり手間暇がかかります)
3.生産量
(大量生産されるレンズは比較的低コストになり、生産が少ないレンズはより高コストになります)


初回はあまり高いレンズに手を出さず、徐々にレンズを買い増していく中で、研究しつつ良質なレンズを選んでいくのがよいと思います。

「単焦点レンズ」は何がイイの?

単焦点レンズとは、ズームできないレンズのことです。
逆に、ズームできるものをズームレンズといいます。

レンズの説明では、焦点距離がFX.X-X.Xと表記され、可変であるズームレンズに対して、単焦点レンズでは、FX.Xと表記され1つの焦点であることがわかります。

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ズームできないため遠くのものを引き寄せてとることができないというデメリットがありますが、以下のようなメリットもあります。

コンパクト

単焦点はコンパクトです。「パンケーキレンズ」と呼ばれるパンケーキのような外観のレンズも存在します。軽いので色々と持ち歩いて気軽に使いたいユーザーにぴったりのレンズです。

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明るい

単焦点は、F値が小さい(絞りが開放できる)ものが多く、多くの光を取り込むことができます。光を多く取り込めると何がよいかというと、薄暗いシーンでも他のレンズよりも明るい写真が撮れることや、光をより多く取り込めるため、シャッター速度が短くても適切な光を得られ、手ブレや移動している被写体のブレが少なくなるなどのメリットがあります。

入門レンズして最適

ズームできないため、自ら動いてよいアングルを探す必要があります。
その点が逆に、撮影技術が上達すると言われています。


特定のレンズが得意とする撮りたい場面があれば、そのレンズを買えばよいと思いますが、レンズにこだわらないのであれば、手始めに、軽くてかさばらず、気軽に持ち歩けるパンケーキレンズをオススメします。

続いて、撮影テクニック上達のために、知るべきポイントをご紹介します。まずは、「シャッター速度」についてです。


次のステップ

arrow_right_20x20シャッター速度とは何か?

ボケると何がいいのか?

カメラ売り場で「このカメラはよくボケます!」「このカメラのボケはきれいです」などと説明されていますが、ここでは具体的にボケると何がよいのか解説します。

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ボケは表現の一つ

誤解してはいけないのは、「ボケる=良い写真」ではありません。
あくまで、ボケは表現の一つです。ボケを上手く使いこなすことで雰囲気のある写真がとれます。そして、ボケの表現は、スマホは苦手とし、一眼が得意とする分野です。

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なぜ、ボケが評価されるようになったのか?

フィルム時代は、レンズを調整しないと普通にぼけてしまうので、一般的にピントがあった写真がよいとされていました。しかし、コンデジが登場し、ボケずに全体にピントが合うカメラが一般的になると、ボケはあまり気にならなくなりました。

そしてコンデジが普及すると、ボケは高価な一眼ならではの表現となりました。そういったことから、ボケの表現は、プロや比較的カメラの上手い人が使っているため、ボケの使い方も上手く「ボケ=良い写真」というイメージができ、自分でもボケのキレイな写真を撮ってみたいと人気を集めるようになりました。

ボケはシーンにあわせて使うことで印象的な写真に

ボケを上手く使いこなしは、主役のみにピントをあわせて、周りをボカすことや、光源を丸くボカすことで、雰囲気のよい写真をとることができます。また、ピントが合った部分は、全体にピントを合わせたものよりも、より鮮明に写ります。

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あくまではボケは表現の1つです。ボケる=良い写真ではありません。そして、ボケは一眼の得意とする表現です。ボケのキレイな写真を撮りたいのであれば、ミラーレス機などの一眼カメラを購入することをオススメします。

続いて、これからカメラを始める方にお勧めな単焦点レンズについて解説します。


次のステップ

arrow_right_20x20「単焦点レンズ」は何がイイの?

絞り(=F値)とは?明るいレンズとボケの関係

絞りとはカメラのこの部分です。

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絞りはレンズの羽の閉じ具合

絞りは、レンズの羽の閉じ具合のことで、F値で数値化されています。
F値は、F1.4~F32くらいの数値で、絞りを開けると小さく、絞り込むと大きくなります。
また、F値はレンズやカメラの性能によって変わってきます。F値0.5が理論値の最小で、一般的に最小値がF3以下のレンズは「明るいレンズ」と呼ばれます。

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「明るいレンズ」とは何か?

明るいレンズとは、絞りを開放して光を多く取り込むことができるレンズです。
具体的にはレンズ仕様の最小F値が、より小さい方が明るいレンズとなり、一般的には単焦点レンズに明るいレンズが多いです。

明るいレンズ(最小F値が小さい)と何が良いのか?

明るいレンズは何がよいかというと、以下の点があります。

・ボケの表現ができる。
背景をボカしたり、光源をぼかすことで雰囲気のある写真がとれます。

・シャッター速度を上げることができる。
短い時間で光を集められるため、シャッター速度を短くすることができ結果、よりブレずに撮れます。また、スポーツなどの早い動きの撮影では、より有利に働きます。

ボケの表現 シャッター速度の短い撮影
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F値は、焦点距離が短く・レンズが大きい方が有利

このF値は焦点距離とレンズ口径で決まります。

F値 = 焦点距離 ÷ レンズ口径

そのため、焦点距離が短く、レンズの直径が大きいレンズがほど最小F値が小さくなります。明るいレンズとなります


「画像センサーの大きさ=写真細部の美しさ」とほぼと言ってよいかもしれません。カメラを選ぶ際には、この画像センサーのサイズに注目してみてください。
続いて、画像センサーと同じくらい大切なカメラレンズについて解説します。

次のステップ

arrow_right_20x20カメラレンズ全6種の特徴

レンズを選ぶ際の指標の見方

レンズを選ぶ際に、それぞれの項目が何を指しているのか初心者にはわかりにくいです。ここでは、焦点距離、最小F値、最大倍率、AF/MF、手ブレ補正について解説します。
この項目が何を示しているのかわかると、これまで同じように見えていたレンズが個々で違うようにみえてきます。

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焦点距離(focal length)

焦点距離はミリメートルで表記されていますが、実際、これは画角(撮影できる角度)を示す数値です。どのくらいの範囲を写真に収めることができるかを示しています。

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焦点距離が短ければ、画角は広くなり、焦点距離によって以下のようになります。

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35ミリ判換算って何?

ときどきカタログや商品紹介に、「35ミリ判換算」と記載されていますが、これは、焦点距離を比較しやすいように換算値された数値です。

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そもそも35ミリ判とは、フィルムのことです。フィルムで写真を記録していた時代には、フィルムがほぼ同じサイズであっため、換算は必要なく、焦点距離を比べることで、レンズを比較できました。しかし、デジタルカメラでは画像センサーの大きさがカメラによって異なるため、単純に焦点距離を比較できないため、35ミリ判を基準として、画像センサーサイズの違うカメラでも、比較しやすいようにしています。

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35mm前後 人間の目に近い焦点距離 自然な画角なため、一般的な場面に使えます。
10~35mm程度 広角レンズの焦点距離 広角レンズは画角が広く、広い範囲を写真に収めることができ、遠近感が強調された魅力的な写真がとれます。
70mm~200mm程度 望遠レンズの焦点距離 望遠レンズは、画角が狭いが、遠くのものを近くに引き寄せて撮ることでき、近くによれない野鳥やスポーツなどに威力を発揮します。

最小F値

レンズの明るさを示す数値です。

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レンズの最小F値が小さいほど多くの光を取り込むことができます。
明るいレンズは、ボケの出た味がある写真が撮れたり、多くの光を短時間で取り込むことができるため、シャッター時間が短い写真に有利です。
明確な定義はありませんが、最小F値が3以下のものは一般的に明るいレンズです。

玉ボケ写真 シャッター時間の短い撮影
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最大倍率

マクロレンズに使われる指標です。
マクロレンズは、一般的に0.25~1倍の倍率を持ち、倍率が高いほど拡大して撮ることができます。
1倍のレンズは、被写体と同じ大きさで、フルサイズの画像センサーに、写すことができます。

一般的な標準ズームレンズは、0.25倍以下となります。

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AF/MF(オートフォーカス/マニュアルフォーカス)

ピントを合わせる方法です。オートフォーカスの場合は、レンズが自動でピントをあわせ、マニュアルフォーカスの場合は、ユーザーが手動でピントをあわせる必要があります。

手ブレ補正(IMAGE STABILIZER)

撮影時の手ブレをレンズ側で解消する機能です。また、カメラ側にも手ブレ補正機能がついている場合があるので、どちらかあれば安心です。


焦点距離、最小F値、最大倍率、AF/MF、手ブレ補正が何を示しているのか、大まかに理解できたでしょうか。上記の情報をもとに一度、メーカーサイトで、どのように各レンズが違うのか見てみるとさらに理解が進むと思います。

続いて、カメラを買う前におさえておきたい「絞り」について解説します。


次のステップ

arrow_right_20x20絞り(=F値)とは?

カメラレンズ全6種の特徴

一眼カメラのメリットの1つに、レンズを交換できることがあります。
まだ一眼を使ったことない人にレンズの交換がメリットといってもピンとこないかもしれません。
そこで、主に6種類に分けられる一眼カメラのレンズの種類について解説します。

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レンズは6種類

まず、レンズはどういった種類があるのがご紹介します。
大きく分けて次の6種類あります。

  1. 標準ズームレンズ
  2. 広角ズームレンズ
  3. 望遠ズームレンズ
  4. 単焦点レンズ
  5. マクロレンズ
  6. 魚眼レンズ

 

それでは、1つずつ説明します。

標準ズームレンズ

人の視界と同じような自然な距離感のため、最も色々な場面で使えるレンズです。
「ズーム」できるので遠い被写体であれば、自ら寄らなくてもレンズで調節することができます。
広く使いやすいことからレンズキットとして、カメラとセットで販売されていることが多いです。

焦点距離:18~55mm(ちなみに35mm程度が肉眼に近い自然な範囲)

望遠ズームレンズ

標準ズームレンズよりも、ずっと遠くにあるものをぐっと近くに引き寄せて写すレンズです。野鳥や遠くの建物、運動会や発表会などさまざまな撮影で威力を発揮します。
焦点距離:70~300mm

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広角ズームレンズ

1枚の写真に、より広い範囲を写せる(画角の広い)レンズです。
祭りやスポーツ観戦では、たくさんの人を写すことができ、臨場感を出すことができます。
また、近づけて撮ると遠近感がデフォルメされて作品としても面白いです。ある実験で顔のアップ撮影は、同じ人でもすこし可愛らしく写るという結果があります。

焦点距離:10~35mm

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マクロレンズ

虫眼鏡のように被写体を拡大して撮影する面白いレンズです。
花、虫、水滴など、クローズアップすることで、普段、見えない世界にクローズアップして撮影できます。
通常のレンズだと近接するとピントがあわなかったり、色がにじんだりしますが、マクロレンズはそういう面にも強い設計になっています。レンズ拡大率は、最大倍率で表現されます。

焦点距離:50~60mm(標準)、90~105mm(中望遠)180~200mm(望遠)
最大倍率:0.25倍~1倍(一部1倍以上も存在、参考:標準ズームレンズは、0.15倍程度)

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単焦点レンズ

ズームできないレンズです。ズームできない分、パンケーキレンズなど言われる小型・軽量のものあります。
また、焦点距離が固定されているためボケ味のでやすい明るいレンズというのも魅力です。

焦点距離:30~50mm

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魚眼レンズ

ほぼ360度の周囲を撮れる特殊なレンズです。
撮影角度によっては、空の全周を写すことができ、使い方次第で面白い写真が撮れます。
対角線魚眼と円周魚眼の2種類あるので、購入する際はどちらのタイプなのか確認が必要です。

焦点距離:12mm以下

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いろいろなレンズがあって迷いますが、初心者にはまず、単焦点レンズがオススメです。ズームするのではなく自分の足で動いて構図を選ぶうちに、撮影の腕が上達すると言われています。
続いて、レンズを選ぶ上で最低限必要な、各仕様の見方を解説します。

次のステップ

arrow_right_20x20レンズを選ぶときの指標の見方