夏の夜空に咲く大輪の花火。
その美しい花火を目に焼き付けてもよいですが、一年しかみれない花火を写真として残せば、一年中楽しむことも、他の人と美しさを共有することもできます。
花火を撮影するには、コンデジでは難しく、ちょっとしたコツと準備が必要です。ただ、機材さえあれば誰でもきれいに撮れます。ここではそんな花火の撮影に必要な機材についてご紹介します。
花火はどうやってるのか?
花火は、玉が打ちあがり、7秒くらいして大輪の花がさきます。そして、3秒ほどして消えていきます。これに対して、カメラの通常のシャッター速度は、0.1秒ほどですのでとても花火を写すことはできません。そこでこの花火を撮るために活躍するのが「バルブ撮影」という撮影モードです。
バルブ撮影は、シャッターをボタンを押している間だけ、開く撮影モードです。そのため、玉が打ちあがった瞬間にシャッターを押して、消えるときにシャッターを閉じるという撮影ができます。
一眼カメラでは、一般的に撮影モードとして搭載されていますが、コンパクトデジカメでは搭載されているモデルは珍しくなります。
必要な機材
花火を撮影する上で、必要なのはカメラだけではありません。最低限必要な機材がいくつかあります。
・バルブ撮影できるカメラ
まずは、花火の撮影にバルブ撮影は必須です。
・ズームレンズ
花火会場から近い位置で場所とりできればよいですが、なかなかそうもいきません。せっかくの花火も小さく写った写真では迫力がでません。ズームレンズがあれば、遠くの花火もぐっと近くに引き寄せて、迫力のある写真がとれます。
・三脚
花火撮影は、長時間シャッターをあけるため、ブレが非常にシビアになってきます。そのため手持ちでの撮影は不可能です。また、花火を捉える最適な角度で固定する三脚が必要となります。
・レリーズ
ただ、シャッターを押すだけでは、ボタンを押したときにカメラがわずかにブレてしまうため、レリーズというシャッターをリモコンで操作するオプション品が必要です。そんなに高価なものではないので、こちらも用意しておくと便利です。
・黒うちわ
黒いうちわです。これを何に使うかというと、連続した花火の撮影に使います。使い方はレンズの前にかざしてレンズにふたをすることで、光を一時的に遮断します。花火と花火の間をうちわで遮断することで、さらなるベストショットを狙えます。
バルブ撮影できるコンデジ
バルブ撮影は一眼だけの特権と思いきや、そうではありません。最近のコンデジはバルブ撮影モードも搭載しているモデルもあります。コンパクトでバルブ撮影ができるのであれば、それほど便利なことはありません。値段も手ごろなコンデジを購入するのもありです。
・フジフィルム Finepix X100
生産は終了していますが、最長60分のバルブ撮影ができる珍しいモデルです。
マグネシウム合金を採用したボディが懐かしさもあふれるカメラです。高級感あるレザーが所有する喜びを掻き立てます。
・ソニー RX100
バルブ撮影可能なソニーのコンデジです。
コンパクトでありながら、1型という巨大な画像センサーを搭載しているため、とってもきれいな写真がとれます。ただ、専用のレリーズがないのが、おしいところです。
・オリンパス STYLUS 1
なんと15分までのバルブ撮影ができます。これなら花火だけではなく、星の写真も撮影できます。
接続可能なレリーズもあるので、花火の撮影には最適です。高級感ある外観がまた素敵です。
花火撮影に必要な機材は確認できたでしょうか。バルブ撮影できるカメラ、三脚、レリーズ、この3つをそろえて、この夏、カメラを持って花火撮影に挑戦してみよう!