デジタルカメラは、用途や性能から主に3種類に分けることができます。
①コンパクトデジタルカメラ(コンデジ) | ②ミラーレス一眼カメラ(ミラーレス一眼) | ③デジタル一眼レフ(一眼レフ) |
まず、コンデジ(①)と一眼(②、③)の違いは、メーカーやモデルによって少々例外はありますが、主にこの3点が共通して異なります。
2.レンズ交換可能・不可能
3.カメラ初心者向けの便利機能
それぞれ1つずつ解説していきます。
コンデジ、一眼の違い:1.画像センサーサイズ
一番の違いは、画像センサーの大きさです。
画像センサーは、カメラのここの部分です。
画像センサーは、イメージセンサーや撮像素子などとも言われますが、レンズから入ってきた光を電気信号に変換する部品です。
基本的に以下の順でサイズが大きくなります。
スマートフォン < コンデジ < ミラーレス一眼 or 一眼レフ
※最近は例外機種も多々あります。
実際にどれくらいのサイズか?
実際に各機種の画像センサーのサイズを比べるとわかりやすいです。
以下の図をご覧ください。iPhone 5Sが一番小さくて1/3型。
NEX-3NはAPS-Cサイズで、面積でみるとかなり差があることがわかります。
ところで、画像センサーが大きいと何がよいのか?
光を多く集めることができる=高画質な写真がとれる
光を多く集めることができるため、色をよりきれいに写真にすることができます。
画像センサーのサイズを絵画にたとえると、ある景色をちっちゃな画用紙に描こうとすると詳細な部分の色を表現できずに細部が失われてしまいます。一方、画用紙が大きければ、色をより詳細に表現することができ、細かい部分まで再現性のある絵画ができます。
光を多く集めることができる=夜景など暗い写真もとれる
光を多くあつめることができるため、星空や夜景など弱い光でもきれいに写すことができます。スマホではただの暗い空、コンデジでは、頑張ってもノイズたっぷりの写真になってしまいますが、一眼の画像センサーが大きいモデルでは、夜景も星もきれいに写せます。
光を多く集めることができる=きれいにぼかせる
背景の光源をぼかすのも、画像センサーの大きい方が有利です。
画像センサーが大きいと、大き目のレンズを選ぶこともでき、ボケのきれいな写真をとることができます。
>この点については、こちらで詳しく図解しています。(後程記載)
コンデジ、一眼の違い:2.レンズ交換可能・不可能
レンズが交換できる点です。
主に5つのレンズをシーンにあわせて使い分けることでより良い写真をとることができます。
標準レンズ
広角レンズ
望遠レンズ
マクロレンズ
魚眼レンズ
魚眼レンズ | マクロレンズ |
>各レンズの説明はこちら(後程作成予定)
コンデジと一眼の違い:3.カメラ初心者向けの便利機能
カメラによって異なりますが、高機能な一眼に比べ、コンデジでは以下のような便利な機能があります。
レンズ交換不要でマクロ撮影・ズーム撮影
一眼であれば、レンズ交換が必要になるマクロ撮影やズーム撮影もボタン1押し手軽です。
シーンを自動で検出して最適な設定で撮影
絞りに、シャッター速度、ISO感度、ホワイトバランスなど設定する項目はたくさんあります。それらの設定を自動で検出してボタンひと押しで撮影できるモードがあります。
無線LAN(Wi-Fi)接続でSDカードの出し入れ不要でPCに写真転送
最近、無線でPCと接続するカメラが増えています。通常、SDカードに保存した写真をPCへの転送するのはなかなかめんどくさいものです。無線なら家のどこからでも、自動で同期するので大変便利です。
雨の中でも泥がついても水洗いできる
防水で丸洗いできるカメラもあります。雨でも強いのでハイキングやレジャーにも安心です。
水深7mまでの水中撮影
沖縄や海外にいって海水浴やダイビングの際には水中撮影もできます。本格的にやるのであれば、対応している水深も確認する必要があります。
スキー場でも大丈夫、-10度でも耐える
寒さに強いカメラもあります。個人的な経験ですが、以前、iPhone 5でスノボの撮影をしていたところ、突然電源が切れてしまいました。電子機器は、寒い場所では電圧が低下するため電源が落ちる現象があるようです。そういったこともあり、ウィンタースポーツでは、コンデジを持っていくようにしています。
(参考)オリンパス OLYMPUS STYLUS TG-2 Tough 紹介動画
コンデジと一眼の違いの3点、
1.画像センサーサイズ
2.レンズ交換可能・不可能
3.カメラ初心者向けの便利機能
を大まかなに理解できたでしょうか。
続いて、用途にあわせたカメラの選び方を解説します。