動く被写体を上手く捕らえたい。そんなときに便利な置きピンのテクニックについてご紹介します。
置きピンとは?
置きピンは、撮影時にピントをある一定の場所に置いておき、被写体がそのピントに来たらシャッターを押して撮影するテクニックです。ピントが合わせる時間のラグがないのと、狙った位置で被写体をバッチリとらえることができます。
どんな時に有効か?
速く動く被写体には、なかなかピントが合わせられずに苦労する場面があるかと思います。追尾AFやコンティニュアスAFといった動く被写体を常に追い続けるAFが上手く使えればよいのですが、カメラの性能によることもあり、なかなか難しいこともあります。
置きピンならピントを先に合わせておいて、被写体がそこに来た時に撮影するので、狙った位置で確実に写真を撮れるのが特長です。例えるなら、特定の場所に網を張って、その場所にきた獲物を捕らえるかのうようなテクニックです。
子供の運動会
子供の運動会では、徒競走のゴールにピントをあわせておけば、子供がゴールした瞬間をとらえることができます。
走ってくる電車の撮影
周りの景色とのバランスが大切な電車撮影では、最適な構図でピントをあわせて待ちかまえれば、シャッターチャンスを逃すことも少なくなります。
遊園地やレジャーでの撮影
撮影ポイントに先回りして、ピントをあわせて待っていれば、ジェットコースターやスノーボードのジャンプ台などシャッターチャンスを確実に撮影することができます。
置きピンの撮影方法
1.撮影ポイントを探す
動く被写体を一番よい構図で撮影できるポイントを探します。
2.高速連写モードに設定する
撮影は高速連写で行うことがポイントです。ピントをあわせておくとはいえ、1枚でなかなかよい写真を撮ることができません。連写を使って、撮影の成功率を高めます。
3.被写体を撮影したいポイントと同じ距離にあるモノにピントをあわせる
被写体が現れるであろう位置にピントをあわせます。AFでピントをあわせる場合には、被写体と同じくらいの位置のモノに一度ピントをあわせると簡単です。
4.待つ
現れるのを待ちます。
本番を迎える前に一度試し撮りしてもよいかと思います。
5.現れたら連写で撮影する
現れたら、連写で撮影します。
置きピンのポイントは、「連写」と「ピント」あわせです。
「ピント」あわせについて待っている間、半押しでめんどくさいことがありますが、一度AFでピントをあわせて、MFに切り替えば、シャッターを離してもピントが変わることはありません。
置きピンに加えて、流し撮り、追尾AFなども使いこなして、動く被写体も美しくとらえる撮影テクニックを磨いてください。